昨日、息子から電話で“南洋堂”という名前を久しぶりに聞いた。
「『新建築3月号』に“南洋堂”の改修工事の記事が載ってたよ」という話題。
“南洋堂”というのは、東京神田にある建築専門の本屋の名前。
学生時代に週3日は通ってた本屋です。
大学が御茶ノ水にあったので、神田まで歩いて10分くらいだったかな(^^ゞ
神田は古本屋街で有名じゃけど、古本から新刊の建築雑誌まで揃っていた。
20数年前に(30年近くじゃったかな?)木造からRC造に造り替えたはず。
その時の設計者は「土岐 新」という人。(学生時代、設計の講師で教えてもらった)
前回も今回も建築そのものに興味は無いが、南洋堂には懐かしい思い出がある。
先代の店主に大変お世話になった。
どうしても欲しかった全集が当時あったんじゃけど、貧乏学生の手の出せる金額じゃなかった。(古本にも関わらず!)
週3日も通ってたので必然的に店主と顔見知りになってたんで(当然じゃわな~)、店主に無理なお願いをした訳^_^;
欲しかったのは『ル・コルビュジェ全集』で全8巻(しかも、フランス製)。内7巻は古本で揃ってたけど1巻は新刊で注文しなきゃいけんかった。
全部で5~6万円。逆立ちしても手が出せん金額。そこで「おやっさん!1ヶ月、このまま予約いうことで確保してくれん?その間にバイトしてお金を作るから・・・。」と、頼み込んだ。
店主曰く「いいよKOH君。立ち読みも多いけど、よく通ってるもんなぁ。それに毎月2万円くらい本を買ってくれてるし、建築好きなのが分かっているから、取っといてあげるよ。この全集は、すぐ売れるから書棚から外しておくから・・・」
嬉しくて、それからバイトで設計事務所に缶詰になりながら、なんとか2週間ちょっとで全集代を稼いで“南洋堂”に直行。
全集を手に入れて、重たかったけど両手に抱えて、神田から御茶ノ水駅まで歩き、新宿まで行き、西部新宿線の新宿駅まで15分歩き、下落合駅へ。下宿のアパートまで、これまた坂道を15分歩いて持ち帰った。
その日は徹夜で眺めていた記憶がある。
その全集は、いまだに手元にあるんじゃ。
“南洋堂”には建築の本は、なんでもあったなぁ~と思いつつ、いろんな思い出が浮かんでは消えて行く。学生時代の一部分になっとった本屋なんで、懐かしさも大きいなぁ~!
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